今回の講義は、コロナショックのお話と経営計画書の重要性についての内容でした。

講義レポートでは、特に経営計画書の内容に焦点をあててお伝え致します。

 


開催日:5月13日(水)

 

コロナショックを乗り切る経営(Ⅲ)

“流れにのまれず 流れに乗る”

 

講師:古川 益一

書紀:関上 直人

 

 今回の講義も、コロナショック自粛要請を考慮しZOOMでの開催となりました。

 

1.正しく恐れ、正しく分析する

 

コロナウィルスの実態とは? 楽観論から悲観論まで様々ある状態。

数字だけ追った場合、死亡数は500人〜600人。昨年のインフルエンザ関連で1日に10000人もの方が亡くなっています。

このように、コロナウィルス自体の死亡者は少ないが、心配となるのは自殺者です。

コロナウィルス自粛要請の影響で、お金の面から自殺者が増えてしまうことが懸念されます。

世界に比べて、日本の感染者は圧倒的に少ない理由は、清潔感に気配りがされている事であり、日本は特別な国です。

これからの流れと対処方法として、続行か廃業か?の決断を迫られる会社も出てくると思われます。

 

コロナがいつ終わるのか?

緊急事態宣言が解除されても、数十年かけて構築された経済システムが崩壊した状態なので、すぐには戻らないと思われます。

台風一過の景色は、全く違ったものになることが予想されます。

今までの不況は、がんばればなんとかなるものでしたが、今回のコロナショックはそうもいきません。

 

今すぐの対処法は、お金を借りることが上げられます。

お金を借りるためには経営計画書が必要です。

とにかくお金を借りて、延命をすることを考えましょう。

 

借り入れについては、過去に事故がある会社。例えば、不渡りを出してしまった、一時的に返済が滞ってしまった。リストラをしてしまった。場合などは、厳しいと思います。

 

アフターコロナ

 

2.経営計画書の作成により将来に備える

経営計画書は、会社の設計図です。

家を作る時に、設計図なしで作れますか?無理だと思います。

経営計画書がないことは恥ずかしいことです。

経営計画書があると、周りからの評価が全く違います。

 

今は良い機会です。ぜひ作ってください。

今は先行きが見えない状況のため、経営計画書を作ることは難しい状況ですが、ぜひ作ってください。

 

今まで経営計画書をたくさん見てきました。中には大手の会社が作った経営計画書も見ましたが、感心できるものはなかったです。

経営計画書の定義はないので自社なりの計画書を作りましょう。

 

これから会社を作る :起業計画書

現在会社経営している:経営計画書

会社を再建する   :再建計画書

新たに事業を増やす :事業計画書

倒産をする     :倒産計画書

 

計画書は戦略的である事が重要です。まず将来の姿を決めることです。

 

経営者がなぜ悩むのか?

それは、自社の実体を知らないうえに将来の姿を描くことが出来ないからであると思います。

自分の健康に不安を持った時、病院にて検査を受け治療方法を見つけることで、生きる希望が湧いてくることと同じように、計画書を作成する目的は、自社の将来の姿とそれに行き着く道筋を描くことです。

 

第9回 経営真理を学ぶ会

 

3.経営計画書を作るタイミング

1年に1回、決算後に作るものです。細かい変更はよいですが、一度作ったら変えない事が基本となります。

また、お金を借りた先に、結果を報告する事は重要です。

 

経営計画書を作る条件として、特に大事なポイントは、多くの計画書は、成功することを前提にするのではなく「成功する可能性を持っているが、仮に失敗しても修正できる」を含ませることです。

経営計画書は、「夢を持たせる計画書」である事が重要です。数字だけでなく、読んでいて夢があるなと思われる事です。

また、今、この時期に必要な事は何なのか? 自社がどういう状態になっていくのか? 売上が減少した状態で何ヶ月もつのか? などを確認する時などに役に立ちます。

 

・計画書を作るポイント

1.組織再編のチャンス

社員の再編成がやりやすい時です。

2.営業利益の改善

売上を減らしながら、収支を改善して利益を上げることがやりやすいときです。

3.損益分岐点分析により、変動費化を考えましょう

固定費+変動費=総費用

固定費の圧縮と変動費率の削減をする事が重要です。

 

体質改善計画表の作成

収支改善と共に重要なものは、体質改善です。比較貸借対照表により、いかにして余分なものを処分してスリム化を計ることを考えましょう。

表の例として、テキストP154〜157をご覧ください

 

計画に関する名言より

「計画とは、未来に関する現在の決定である」

「計画とは、未来への大いなる決断である」

「計画とは、未来に対する考え方と態度の表明である」

「計画は巧妙でない方がいい、平凡を非凡に実行せよ」

「計画のために費やされた時間は最も生産的である」

「計画とは、将来のために現在なにをなすべきかを決定することである」

「経営者はその企業の将来についてもっと時間を割くべきである」

「正しき勝利は、正しき出発においてすでに作られている」

 

経営者勉強会の様子

 

4.講義中の質問より

Q:「成功する可能性を持っているが、仮に失敗しても修正できる」について、もう少し具体的なポイントを教えてください

A:必ず成功します。という文言がありません。

計画通りにはいかない事が前提ですが、必ず成功すると思わせる内容はさりげなくいれています。

そうする事で、銀行から信用してもらえることと思います。

 

Q:つい、計画書を作るのがおっくうになってしまい作るのに抵抗があります

A:最善を求めないことです。

作成してすぐ変更しても良いので、とにかく作ることが重要です。

 

Q:社員に対する見方のポイントを教えて下さい

A:社員の見方は、社長の主観により判断しても差し支えないと思います。

何故ならば、結果責任を負うのは社長一人だからです。

そして、社長の器に入らない社員は、いかに優秀であっても、真価を発揮出来ないことになります。

 

感想として、「過去に、経営計画書を作るツールを使って作成を試みた事があるのですが、今日のお話を聞き、事例を見ると全然違うなと感じました」という声をいただきました。

以上