名古屋校事務局 関上です。

先日、東京校の講義に参加してきまして、講義レポートとしてまとめました。

今回の内容は、会社の基礎となる経営の樹を育てる内容です。

 

 


 

開催日:6月24日(月)

第2章“経営の樹を育てる”

 

講師:古川 益一

書紀:関上 直人

 

1.コロナショックに関する話

政治家は、経営者ではないため、計画のない施策が行われている。

しかし、その施策に対して対応していかなければならない。

 

お金が溢れている状態であり、銀行はお金を貸し出したい。

お金を借りる資格がある会社には、必要以上のお金が流れている。

しかし、一部の業種や過去に延滞などをした会社は借りられずに苦労している。

 

 

2.“会社経営のイメージは大樹を育てること”

“会社経営は一本の大樹に育てていくこと”と定義したいと思います。例えるなら、花は目立たなくとも、大地に根を張る針葉樹のイメージです。

「風雪に耐え、地中にしっかりと根を張り、幹に栄養を送り、幹は枝分かれし、それぞれ葉を繁らせ花を咲かす」そのような大樹です。

大樹になれば、夏の暑い時には、木陰を求めて人々がその下に集まってきます。雨が降れば、雨宿りにこれまた人がやってきます。そのように、人々が救い求め集まってくるような大樹をイメージすると取り組みやすいものと思います。

 

経営の樹

 

3.経営の樹の構成要素

 経営理念に支えられ、根が土深く張り成長して、幹や枝葉に養分を送り、情報という関係者の善意により大きく実り、花が咲き実を結びます。

 

 

 

 経営の樹 会社の基礎

 

 根に当たるものが経営理念であり、それを支え養分と送るのが、土壌となる経営者の品性です。(茎の部分)

そして、根から幹、枝葉を繁らせる環境が情報と言われる関係者の善意です。

 

 

《ヒト モノ カネの三位一体となった経営戦略》

業績は営業戦略のみで、増やすものではありません。財務戦略、組織戦略が調和し三位一体となって増えてゆくものです。

売上利益率を確保する、人件費率を売上利益の35〜40%とする、支払い金利を払うことにより、潤沢な資金を得ることなどの戦略が重要です。

《売上は増やすものではなく増えるもの》

《利益は上げるものではなく上がるもの》

《人は集めるものではなく集まるもの》

 

 

4.戦術と戦技(小枝と葉)

 

《戦略と戦術、そして戦技の違い》

・戦略は、一度決めたら簡単に変更してはならないものです。

経営方針を具体化するための仕組みを考え、行き着く先の全体像を示すことです。その示し方は、ヒト・モノ・カネの3本の枝により成り立たせるものです。

・戦術は、実際の仕事現場に於いて臨機応変に対応することです。

その戦略に基づき現場に於いてその実現手段を考え、状況を見ながら、具体的に行動することです。

・戦技は、個々の社員1人1人の能力の向上を指します。

社員個々の能力向上や細部の見直しの徹底を図ることです。

 

 

5.経営の樹の育て方(経営計画書の作り方)

 経営とは、大樹に育てることと定義しました。それでは、樹をどのようにして育てていくか? を具体的に考えましょう。

一般的には、経営計画書と言われるものであり、経営の樹を育てる意味に於いては育成プランと言うべきものです。

 

“経営計画書の作成は、経営者としての最初の一歩である”と言われます。しかし、多くの経営者は過去に経営計画書作成に挑みながらも、途中で挫折した経験を持たれている方も多いことと思います。

 

 経営者がなぜ悩むのか? それは、自社の実体を知らないうえに将来の姿を描くことが出来ないからであると思います。自分の健康に不安を持った時、病院にて検査を受け治療方法を見つけることで、生きる希望が湧いてくることと同じように、計画書を作成する目的は、自社の将来の姿とそれに行き着く道筋を描くことです。

 

6.経営計画作成の意義

 

①経営者として自社の現状と将来の姿を知るため

経営者は、意外と自社の現状を知らないものです。「なんとかなるだろう」と楽観的であったり、逆に「不安で眠れない」など、神経質になり過ぎたりします。

現状を正確に把握、将来への見通しを立てることができれば、自信を持って経営できるようになります。

 

②社員に対して「社員として出来ること」に自信を持たせるため

社員は、会社の将来を知ることにより、自分自身の仕事に誇りと自信を持ち、経営など一心同体となることにより、業績は向上してゆきます。

 

③関係者に対し、自社の現状と将来の姿を知らせることにより、

安心して協力する心を得るため

特に銀行の態度がガラッと変わります。銀行マンの最も大きな悩みは、取引先の内容を把握できないでお金を貸すことはできないからです。

 

経営計画書のまとめ方は、文章作成方法の基本である5W2Hと言われ、どんな文章を作る時にも当てはまるものです。このように書く習慣を身につけましょう。

 

0624 講義の様子

7.経営計画書作成の条件

 経営計画書とは、将来の姿とそれに行き着く道筋と時間を明確にすることです。

 しかし、様々な経営計画書を見受けますが、客観的な整合性を持った計画書はほとんどありません。数字だけのものや一方的なもの、また良い事を並べただけの独りよがりなものなどが多く、「これぞ経営計画書」というものは、なかなかお目にかかることがありません。

 理想の経営計画書作成の条件を考えてみましょう。

 

 

◎経営計画書の条件

1.誰が見ても納得を得られる客観的整合性を持っていること

2.会社が良き方向へ流れていくストーリーが目に浮かぶものであること

3.社長の強い意志とともに、一心同体となった社員の調和する姿が思い描かれ、「協力したい」と思わせるものであること

4.事業は失敗するものという考え方を基本にし、必ず成功するのではなく「成功する可能性を持っているが、仮に失敗しても修正できる」ことが伝わり、安心して読めるものであること

5.社会に役立ち、地域社会に貢献する計画であること

 

 

8.経営計画書の骨組み

 

 計画書の書き方は様々ありますが、基本的な骨組みは次の通りです。

 

1.表紙:経営計画全体を表題として表します。

2.はじめに:現在の状況説明と将来への社長の強い決意を表明、関係者の協力依頼を訴えます。

3.自社紹介:会社の内容、概要の説明。自社の強み、弱み、機会、脅威などSWOT分析 など、客観的な分析により読む人の理解を頂きます。

4.経営理念:会社の根本的な考え方を確立。全社員が理念に基づき一新同体となって努力する姿をアピールします。

5.経営方針:理念に基づき、それを具体化するために目指す方向を示します。

6.経営戦略:経営方針を実現するための方法を部門毎に説明します。

・組織(ヒト)戦略:社員の紹介と組織図など

・営業(モノ)戦略:オンリー1戦略と営業展開方法など

・財務(カネ)戦略:長期計画と短期計画による収支計画と必要に応じた様々な財務諸表など

7.さいごに:まとめのあいさつで締めくくります。

 

 そして、この骨組みを強固かつ、柔軟に育てあげるものは次の3つです。

 

◎経営計画書の成功条件

① 実現可能な明確な目標と方法がある

② 目標に対する修正システムがある

③ 持続する精神、気力がある

 

 成功の秘訣は、目的に対する確固たる決意です。不退転の覚悟をもって臨みましょう。

 


 

今回の講義レポートは以上となります。

このような講義を月2回行っておりますので、ご興味ある方はぜひご参加ください!

初めてのご参加も大歓迎です!